ついに決着!購入と賃貸はどっちが得?

はじめに
住居費は人生の出費の中で大きな割合を占めます。そのため、住宅に関する出費について悩む方も多いでしょう。住宅の住み替えを検討している方は購入か賃貸かを選ぶ必要があります。自宅を購入するのと賃貸するのではどちらがお得なのでしょうか。
1.個人の事情
自宅を購入するか賃貸で住むかは個人の事情により状況は大きく異なります。
自宅を購入するか判断するためには今後のライフイベントについて検討しておく必要があります。ライフイベントとは例えば、転勤の有無や結婚、出産の予定などです。
今後、大きなライブイベントを控えている方は住宅を購入しても住み替えが必要となる可能性があります。不動産を購入すると、物件の費用だけでなく、不動産会社に支払う仲介手数料や登記費用、住宅ローンの初期費用などさまざまな初期費用がかかります。住み替えを何度もするのであれば賃貸の方が良いでしょう。
2.社会情勢
購入と賃貸、どちらがお得になるかは社会情勢によっても異なります。どのような社会情勢が影響するか確認していきましょう。
(1)金利情勢
住宅を購入するほとんどの人が現金一括で住宅を購入することは難しいため、住宅ローンを契約します。住宅ローンは借金ですので、借り手にとっては金利が低ければ低いほど有利です。
金利の負担が少ないのであれば、家賃と毎月支払うローンがほとんど変わらないことや、家賃負担の方が高い場合もあります。
現在は超低金利となっていますので、住宅購入を検討する方にとって有利な環境と言えるでしょう。変動金利の場合は借入期間中に金利が上昇することで、負担が増える可能性もあります。
しかし、現在は金利が急激に上がる可能性は低いと言われていますので、住宅ローンを契約して、住宅を購入する人にとって有利な環境はしばらく続く可能性が高いでしょう。
(2)住宅市場
住宅市場は今後の人口の増減予想によって左右されます。日本は少子高齢化によって人口は減少すると言われています。
日本の人口が減少するというと、全ての地域で満遍なく人口が減るようなイメージを持たれるかもしれませんが、そうではありません。実は東京を中心とする都心部の人口は増加傾向です。
都心部の人口は女性の社会進出や高齢者雇用が進むことなどにより、更に増加すると予想されています。今後も人口が増加する地域では価格が下がりにくいといえるでしょう。
3.住み替えなし、都心部であれば購入がお得
結論としては住み替えの予定が無いのであれば、賃貸で長年住むよりも購入する方がお得になる可能性が高いでしょう。特に都心部であれば、今後も価格が下がる可能性は低くなります。
また、現在の超低金利環境は住宅ローンの借り手にとって非常に有利な環境です。住宅ローンを契約して、ローンを毎月返済することになりますが、毎月の家賃よりも負担が少なくなることもあります。
現在の低金利環境であれば、賃貸するよりも購入した方が得になる可能性が高いでしょう。
すずきママ
二児の子育てをしながらライターをしています。銀行勤務経験を活かして金融関係の情報を中心にわかりやすく解説します。