失敗例も紹介!壁紙・クロス張り替えリフォームの時期について解説

はじめに
あらゆる部屋に貼られているクロス(壁紙)は、汚れや黄ばみ、剥がれなどで劣化します。そのため「そろそろ張り替えたい」「リフォーム費用はいくらかかるの?」などと、気になることが多くあるのではないでしょうか?そこで今回は、壁紙・クロス張り替えリフォームの時期や範囲、失敗例などを解説します。
壁紙・クロスの種類
クロス(壁紙)は、大きく分けて「量産クロス」と「1000番台クロス」があります。
「量産クロス」は、一般的なクロスでシンプルな柄のものがほとんどです。賃貸住宅の原状回復として使用されることも多いです。
特徴としては、クロスに凹凸と厚みがあり、下地が目立ちにくい製品です。また、3種類程度のインクで作られ、施工性が良く綺麗に仕上がります。
「1000番台クロス」は、クロスの厚みが薄いものが多く、下地は目立ちやすい製品です。量産クロスと比較すると多数の色や柄があり、消臭やマイナスイオン、アレルギー抑制など、さまざまな機能性から選べることがことができます。
壁紙・クロスの素材
・ビニールクロス
多くの住宅で使用される素材で、塩化ビニール樹脂などが主原料とされています。安価で品質が安定しています。
・紙クロス
和紙、ケナフなど、非木材紙を原料とした環境や健康に配慮されている素材です。中にはビニール素材が含まれている製品もあります。
・織物クロス
ポリエステルやレーヨンなどで作られる不織布壁紙、木綿や麻といった自然素材などがあります。ホコリを吸着しやすいので定期的な掃除が必要です。
・その他
珪藻土壁紙や無機質壁紙など、防火性に優れており、質感が美しく消臭効果も期待できます。
壁紙・クロスの張り替え時期と範囲について
壁紙・クロスには耐用年数があり、メーカーや商品によってさまざまですが、一般的には5年〜10年とされています。
劣化する原因として「収縮」があります。壁紙・クロス業者の技術的な問題ではなく、温度と湿度の影響と、経年劣化により材質の縮みが生じるためです。
張り替え時期としては、汚れや傷、ひび割れが目立つ、毛羽立ち、シワ、表面にカビが生えているなどがあれば検討しましょう。
張り替える範囲は、一部であれば新しいクロスと古いクロスの境界線が目立ってしまうので全面交換が望ましいです。
壁紙・クロス張り替えリフォームの失敗例
①照明器具や家電製品の黄ばみが目立つ
壁紙・クロスを張り替えると、照明器具や家電製品などの黄ばみが目立ってしまうケースです。同じタイミングで交換すると、どちらも新品で見た目も良くなります。
②クロスにシワができる
リフォーム直後は、壁とクロスが完全にくっついていない状態ですので、そのことに気づかずに触れてしまうとシワになってしまいます。
③雰囲気が以前と変わらない
無難なデザインを選んだため、以前と雰囲気が変わらないケースです。配置された家具や部屋のイメージを確かめてからデザインを選ぶことが大切です。
④業者選びのミス
一社だけの見積もりですと、後から調べると高額だったり、クロスの浮きが酷くなったなど、業者選びで失敗する可能性もあります。複数の業者と相見積もりを行いましょう。
まとめ
今回は、壁紙・クロス張り替えリフォームの時期や範囲、失敗例などを解説しました。壁紙・クロスのリフォームは、それぞれの種類や素材、機能性などをあらかじめ決めながら、リフォームを依頼する際は、複数の業者を比較検討しましょう。
teavege
フリーランスのWebライターです。行政書士、宅地建物取引の国家資格を保有。これまで、法律事務所、行政書士事務所、不動産サイトのコラム記事作成を経験。その他、不動産記事を中心に売買や賃貸、不動産投資、競売・任意売却など幅広く執筆。法律分野では、発信者情報開示請求、相続、遺産分割、債務整理なども執筆しています。