リノベーション済み中古マンションを購入する際の注意点5つ

はじめに
中古マンションの購入を検討している中で「リノベーション済み物件」という言葉を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。リノベーション済み物件とは、中古不動産をリノベーションし、新築同様に仕上げた物件です。
しかしながら「通常の中古マンションとは違った注意するべきことがあるのか」と不安な方も多いでしょう。この記事ではリノベーション済み中古マンションを購入する際の注意点5つを解説します。
この記事を読んでいただければ、気になる物件があった際に、購入して良い物件かどうかの判断ができるでしょう。リノベーション済みマンションの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
リノベーション済みマンションとは
リノベーション済みマンションとは、不動産会社が旧所有者からマンションを買取り、リノベーションをした状態で販売される物件です。
築年数の経過したマンションであっても、玄関を開ければ新築同様の室内が広がっているのが特徴です。新築と比較し、価格が抑えられているのも特徴と言えるでしょう。
リノベーション済みマンションの注意点5つ
ここからはリノベーション済みマンションの注意点5つを解説します。
古い室内よりも新しい方が良いと考える方が多いですが、リノベーション済みマンションは、通常の中古マンションと異なる注意点があります。購入を検討している方は注意点をしっかりと押さえましょう。
室内の第一印象だけで即決しない
リノベーション済みマンションは室内の第一印象だけで即決してはいけません。あくまでも中古マンションであるため、マンション全体の管理状況や管理組合での検討状況などを確認しましょう。
リノベーション済みマンションは室内が新築同様のため、内覧した際の印象がとても良いです。第一印象で良いと感じたマンションであっても、その他の確認事項を疎かにすると失敗する原因になります。
リノベーション=フルリノベーションではない
リノベーション物件と記載されている物件であっても、フルリノベーションとは限りません。
フルリノベーションとは室内の全てを取り替えている物件です。リノベーション物件の中には一部リノベーション物件があるため注意しましょう。床や壁、水まわりの設備など目に見える部分は新しくなっていたとしても、目に見えない給排水管などは古い物件も存在します。
もちろんながら不動産会社が取り替えずとも利用できると判断したため取り替えていない訳ですが、気になる方は工事の「仕様書」などを確認しましょう。
マンションの共用部も確認する
マンションの共用部も忘れずに確認しましょう。
管理組合が機能していないマンションや、管理費が不足しているマンションは共用部の管理が杜撰になりがちです。マンションの共用部はマンション全体の資産価値にも影響するため、管理が行き渡っていないマンションは注意しましょう。
リノベーション済みマンションは室内の印象が良いですが、共用部を確認せずに購入するのは危険です。
将来のコストを含めて検討する
リノベーション済みマンションを購入する際は、将来のコストも含めて検討しましょう。
リノベーション済みマンションは、築年数が経過したマンションが多いため、管理費や修繕積立金が築浅マンションよりも高い傾向にあります。マンションの長期修繕計画で、管理費や修繕積立金の値上がり予定を確認できるため参考にしましょう。
管理費や修繕積立金は月々のランニングコストになるため、大幅な値上がりが予想されるマンションを購入してしまった場合、月々の支出が増えてしまいます。
住宅ローン控除が適用できるか確認する
住宅ローン控除を利用しようと考えている方は、そのマンションが適用要件に該当するか確認しましょう。
住宅ローン控除は全ての物件に適用される訳ではありません。面積や築年数など一定の要件があるため、適用できないケースもあります。特にリノベーション済みマンションは築年数や、耐震性の点から要件を満たしていないことが多いです。
住宅ローン控除を利用できるかどうかで、金銭的に大きな差がでるため不安な方は不動産会社へ確認しましょう。
まとめ
この記事ではリノベーション済み中古マンションを購入する際の注意点5つを解説しました。
リノベーション済みマンションは室内が新築同様のため、内覧時の印象が良いのが特徴です。しかしながら、室内の印象だけで決めるのはおすすめできません。
リノベーション済みマンションの購入を検討している方は、今回解説した内容をぜひ参考にしてください。
ワタル
フリーランスWebライター。元不動産営業マンとしての経験を活かし、不動産記事をメインに執筆しています。専門性の高い不動産ですが、誰が読んでもわかりやすいように解説していきます。