快適なマンションライフのカギを握るのは念入りな周辺環境チェック

はじめに
真新しい雰囲気に包まれたリノベーション済のマンション。内覧では、築年数の古さを払拭するような素敵な印象のお部屋にワクワクした気持ちになるでしょう。
ただ、間取りや設備など、お部屋のなか以外にも注目しておきたいのが周辺環境です。
毎日の暮らしが快適になるかどうかとも深い関わりがあるため、さまざまな観点からの周辺環境チェックをしましょう。
実際の生活をイメージした周辺環境チェックを
生活圏内の環境が悪いと、住み心地にも影響します。暮らしに関わる重要な周辺環境は念入りにチェックしましょう。
通勤シミュレーションをしてみよう
購入後に生活が始まると、マイホームを拠点としながら、「仕事」や「プライベート」で毎日を忙しく過ごすことでしょう。多くの人は、会社への通勤のため、平日を中心に最寄駅やバス停などの往来が増えます。
通勤時間の長さはストレスにも繋がります。駅までの距離ももちろん通勤時間へ影響しますが、交通機関の本数にも注目。職場に着きたい時間を逆算しながら時刻表をチェック、通勤時間をイメージしてみましょう。
残業が多い人は、電車の終電、バスの最終便の確認も大事です。
時間帯を変えて周辺チェック
人通りや車の交通量、周辺の雰囲気は、時間帯によって全く異なります。
夜に足を運んだ周辺チェックをしなかったばかりに、「街灯が暗くて危ない」「人がほとんど歩かず不安」など安全面が不安で後悔するケースもあります。
物件の内覧が日中であれば、昼と夜の雰囲気の違いを把握しておくために、もう一度夜間に足を運んでチェックしてみましょう。
子育てファミリーなら子供目線でも周辺チェック
「子どもが生まれたとき」「子どもが学校に通う前」など、子どもをきっかけとしたタイミングでマイホームを買う人も多いです。中古マンションは立地や利便性が良い物件も多く、子育てファミリーの選択肢としても注目されています。
購入時に赤ちゃんや幼児を育てている場合、「子育てしやすい間取り」というように、室内環境を重視してマイホーム選びをする人も多いでしょう。子どもの様子を見守れる対面キッチン、リビングにつながる和室など、リフォーム済の中古マンションは魅力点が満載です。
ただ、子どもの成長はとても早いもので、購入時に乳幼児でもすぐに幼稚園、小学校に通う時期がやってきます。いずれライフスタイルが変わることも踏まえて、“子ども目線”の周辺環境チェックをしておきましょう。
共働きなら、すぐにでも保育園に預けることも多いことから、「マイホームから保育園、保育園から通勤」という流れも考えておくべきかもしれません。
また、小学校や中学校になると自分で歩いての登下校になるため、学校までの距離だけではなく、「マンション前の歩道の幅」「通学時間帯の交通量」など安全面も確認しておきたいところです。
まとめ
生活圏内の環境は、住み心地を左右する大切なポイントです。
最寄駅やバス停、利用頻度が多いスーパー・コンビニなどは、地図上で確認することも可能です。ただ、そのスポットに行くまでの人通りや交通量などは実際に歩いてみないと分からないものです。これからの暮らしに大きく関係する周辺環境は、ぜひ自身の足でチェックしておきましょう。
また、子育てファミリーなら、子どもが成長していく過程もシミュレーションしつつ、教育施設関連の場所や通学路など、長い目で見た「子育てのしやすい環境」も確認しておくことが大事です。
なかむら ゆうか
建築会社、リフォーム会社での勤務を経て、現在はフリーランスライターとして活動中。
お客様とともに家づくりに携わった経験をもとに、住まいに関する情報を発信しています。