魅力や注意点を紹介します。…キッチンの使い勝手を良くするIHについて

はじめに
IHは比較的新しい設備のため、「火を使わずに調理が出来る」くらいしか一般には知られていないのでは無いかと思われます。しかし、リフォームの際に実際にキッチンに設置するのであれば、IHの特徴を良く知っておくのがベターと言えるでしょう。
ではIHの特徴にはどの様な物があるのでしょうか。
そこで、ここではIHの魅力や注意点などを挙げてみます。
IHの魅力
まずはIHの魅力を挙げてみましょう。代表的な物は次の物です。
・火災のリスクが少ない
・ガス爆発の危険性が無い
・一酸化炭素中毒のリスクが無い
・掃除が簡単
基本的には火炎とガスの使用による事故リスクが少ないのがIHの魅力と言えます。
炎を使う場合には天ぷら油などへの引火リスクもありますし、ガスは爆発のリスクやガス中毒のリスクも含みます。しかし、IHはこれらを使いません。
また、構造がガスコンロと違ってフラットなので掃除が簡単なのも嬉しい点です。
IH導入の注意点
次に、IHの導入の注意点について挙げてみます。
・使える調理器具(鍋など)が限られる
・ガスコンロと違って「熱さ」が見て分からないためにヤケドのリスクが高くなる
・発火の危険性はゼロでは無い
・造りがフラットなため、鍋などが滑り落ちることもある。
・磁力を発生するため、キャッシュカードやクレジットカードを近づけると使えなくなるケースがある
IHを使うのに当たっては専用の調理器具が必要…ということは一般知識として認識されていると思いますが、その他にも注意点が意外に多くあります。
これらは基本的には使用上の注意です。しかし、多くの場合、普通に注意して使うならばリスクの回避は可能と言えます。
例えば、ヤケドのリスクや鍋が滑り落ちるリスク、これらは調理の際の使い方に注意さえすれば、大概の場合が回避可能です。また、発火に関しても原因は表面に付いた汚れや調理器具の間違いなどによる物。普通に掃除をしながら注意して使うならば回避出来るのです。
そして、カード類のリスクですが、これは近づけなければ起こらない問題。やはり回避は可能なのです。
他の機器との組み合わせも確認する
IHの導入を考える場合、他のキッチン設備との組み合わせについても考慮すべきです。
例えば食洗との組み合わせを挙げて考えてみると、同時に使うことによって生じるリスクも発生するからです。
IHは電気エネルギーを使う設備、食洗機も電気を使います。更に電子レンジを同時に使う場合はどうでしょうか。…使う電気が多くなり、ブレーカーが落ちてしまうリスクも高くなるのです。
まとめ
IHの魅力や注意点などを取り上げました。単純な電気を使う調理器では無く、様々なリスクを持っていることが分かったこととも思います。また、組み合わせによって生じるリスクも掴めたことでしょう。
この様な条件はトータルで考えて設置を検討されるべき。魅力や注意点など、実際的な設置をイメージしながら計画を立てることが肝要となります。
導入の際には、それぞれの状況を確認して決める様にしましょう。
斎藤 信
大手の建材メーカーにて住宅建材の開発に従事。設計から製品化まで、幅広い分野の業務を担当。キャリアは20年。プライベートでは2児の父で味はブログの執筆。